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2011年3月15日 (火)

津波による被害推計の算出結果(3/15)

津波による被害推計を算出しました。
岩手・宮城・福島3県の太平洋沿岸から1km以内に居住している方①は津波の被害を受けたという前提で、
ここから3月15日午前9時現在の各県発表の②避難者数と③死者と④不明者を差引して算出しています。

報道の様に、死者と不明者を足し上げても被害の全貌が明らかになるには相当な時間がかかると考えられるため、
逆算にて現状認識しようと試みるものです。
(①は、2005年国勢調査の500mメッシュデータをGISを用いて岸から距離1kmに属するエリアを面積按分計算しています)

■ケース1
①は全員、市町村をまたいでも避難しているという前提で、差引をすると、⑤約9000人が新たな不明者に追加され、
死者+不明者の総数は17,127人となります。
何よりも大事なことは、不明者にカウントされていない方が9000人おり、早急に救出しなければならないということです。
時間の経過と生存確率の関係に鑑み、被害者数を想定すると、以下のようになります。
③死者+(④不明者+⑤新たな不明者)×生存確率=⑥今回の被害者数と仮定すると、
生存確率50%で、⑥=9,435人
今回の震災は阪神・淡路大震災を上回る可能性が高い未曾有の悲劇であるという認識に立って、行動すべきと考えます。

■ケース2
①は市町村をまたいで避難していないという前提で、被害が大きい市町村だけで、⑦11.3万人が新たな不明者に追加されます。
この場合、避難する必要性がない可能性もあるので、その確率を50%と想定すると、⑥=61,482人
これは最悪ケースと考えますが、住民基本台帳などとの突き合わせ作業ができない中、あり得ない数字とも言い切れないと考えています。

上記ケースは、沿岸1km圏内のみを対象にしていますが、実際に避難をされている方はこれより内陸の方もおられます。
逆に1km圏内でも被害が少なく、避難する必要のない方もおられるでしょう。
それはエリア毎の津波の被害状況に依存しており、その正確な把握は今の段階では難しいと思います。

今回の結果は、いたずらに被害を誇張するものではなく、実態に近い現状認識の下に的確な行動を促すものと考え、発表することに致しました。
現時点でも、生存確率は充分にありますので、1人でも多くの方が生還されることを心より祈念しております。

 アトラクターズ・ラボ株式会社 代表取締役 沖 有人

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